日本国内で最も知名度の高い英語試験と言えば、英検と答える人は多いのではないでしょうか?実際、英語力を示す指標としてCEFR(外国語の運用能力を示すグローバル基準)と共に「英検〇〇級程度」と書かれていることが多くあります。そのくらい、英検は日本の英語学習者にとって親しみがあり、英語学習において大きな影響を持っています。日本英語検定協会によると、2024年度から問題形式の一部が変更されるそうです。この記事では、具体的な変更と学習者への影響についてお伝えしていきます!
目次:
英検とは?
具体的な変更点
学習者への影響
まとめ
英検とは?
英検は、実用英語技能検定の略称で、日本英語検定協会が主催する日本国内最大級の英語試験です。Reading(読む)、Listening(聞く)、Speaking(話す)、Writing(書く)の四技能を測る問題がバランスよく組み込まれており、日常生活からアカデミック、ビジネスに渡る幅広い英語力を測定することができます。英検には1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり(2025年度からは準2級と2級の間に新たな級が導入されます)、3級以上は一次試験と二次試験が設けられています。試験は年3回行われ、高校や大学入試、単位認定、留学の英語力証明など幅広く活用される試験です。
具体的な変更点
2024年度の第1回検定から、英検の3級以上の級(1級、準1級、2級、準2級、3級)の一部の問題でリニューアルが予定されています。現在の学習指導要領の「外国語」では、知識や技能の習得のみではなく、実際のコミュニケーションの場面で言語を運用していく力の育成が求められています。それに応じた出題形式の変更が今回のリニューアルのポイントになります。
引用:英検
この表によると、リーディングの問題数が少なくなり、ライティングの問題数が1題から2題に増加することがわかります。リーディングでは情報のインプットが主なタスクになりますが、ライティングでは自分の意見を自分が使える英語でアウトプットしなければなりません。アウトプットの重視という点で、コミュニケーションで重要なスキルの育成という目的がよく反映されていると思います。
学習者への影響
問題形式の一部リニューアルが、学習者にどのような影響を及ぼしうるのでしょうか?主に、二つの点が挙げられます。
まず、リーディング問題の減少によって、リーディングで高い正解率を保つことがより難しくなります。それは、限られた問題数の中でできるだけ多くの正解数を出さなければならないからです。高得点を取るために、長文読解の精度を高め、自分が選んだ答えがなぜ正解になるのかを明確に説明できるように練習すると良いでしょう。
また、ライティングの問題数の増加は大きな変化と言えるでしょう。今までは、限られた試験時間の中で、一つの英作文を完成させれば良かったものが2倍になり、より短い時間で質問文に対して的確に答えられている英作文を書かなければなりません。普段の練習の中で、よりライティングに力を入れる必要が出てくるのではないでしょうか。多くの問題をこなしていくだけでなく、一つ一つの英作文をしっかり添削して自分の傾向を把握し、より質の高い英作文を短時間で書く力を養っていきましょう。
まとめ
この記事では、英検の一部の級での問題形式のリニューアルについてご紹介しました。今までの英検と少し異なるため本番の試験が不安だと感じるかもしれませんが、英語力をより効果的に高めていくチャンスの一つだと捉え、高得点を目指して対策していきましょう!
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