国際バカロレア(IB)とは?

皆さん、国際バカロレア(IB)というプログラムを聞いたことはありますか?名前からわかる通り、国際的な教育プログラムであるのですが、具体的なプログラム内容をご存知の方は多くないのではないでしょうか。しかし、グローバルな人材を育成していく上で、国際バカロレア(IB)は大きな役割を果たすでしょう。この記事では、国際バカロレアとは何か、何を学べるのか、通常の教育との違いについて探っていきます!

b

目次:

$

国際バカロレアとは?

$

プログラムの内容

$

通常の教育との違い

$

まとめ

国際バカロレアとは?

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、本部をジュネーブに設置している国際バカロレア機構が提供する国際色のある教育プログラムです。世界で起こっている様々な出来事に対処していく責任感に満ちた行動力を育て上げ、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を設けることを目的に1968年に始まりました。

国際バカロレア(IB)の使命は以下の通りです。

「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。(一部抜粋)」

この文章には、このIBという教育プログラムを通して、世界平和を実現しゆく人材を育てていくことへの強い思いが見て取れます。国際バカロレア(IB)は、国際化が進む今の世界において重要な特性を育み、次の世代を担う若者を”世界市民”へと育て上げていく重要な役割を担っているのです。

プログラムの内容

国際バカロレア(IB)は、生徒の年齢に応じて4つの異なるプログラムを提供しています。

PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)

3〜12歳までが対象の、精神と身体をと共に発達させることを目指したプログラムです。どのような言語でも提供することができ、言語、社会、算数、芸術、理科、体育の6教科を人間の共通性をテーマに学びます。

MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)

11〜16歳までが対象の、今までの学びと社会との繋がりを学習するプログラムです。どのような言語でも提供することができ、言語と文学、言語の習得、個人と社会、理科、数学、芸術、保健体育、デザインの8教科を、教科の内容と実際の社会の関連性をテーマに学ぶことができます。

DP(ディプロマ・プログラム)

16〜19歳までが対象の、決められたカリキュラムを2年間履修、最終試験で一定以上の成績を収めることで国際バカロレア資格が取得できるプログラムです。日本語の対象科目以外は、英語、フランス語またはスペイン語で行われます。

カリキュラムは、言語と文学、言語習得、個人と社会、理科、数学、芸術の6つの教科のグループと「コア」と呼ばれる必修課題から成り立っています。「コア」は課題論文(EE:Extended Essay)、知の理論(TOK:Theory of Knowledge)、そして創造性・活動・奉仕(CAS:Creativity/Activity/Service)の3つで構成されており、探究型の学びが重視されています。この6教科とコアにおいて一定の評価点数を獲得することで、国際バカロレア資格が取得できる仕組みになっています。

CP(キャリア関連プログラム)

16〜19歳までが対象の、キャリア形成において不可欠なスキルを習得させるためのプログラムです。一部の教科はは英語、フランス語またはスペイン語で行われます。DPの一部科目、「コア」となる学習の方法(Approaches to Learning)、コミュニティと奉仕活動(Community and service)、外国語学習(Language Development)、振り返りのプロジェクト(Reflective Project)の4つ、そしてキャリア関連学習が実施されます。

これまでに紹介した4つが国際バカロレア(IB)のプログラムとなっており、どのプログラムでも、生徒自身の全面的な教育が施されています。

通常の教育との違い

使用言語の違い

日本の通常の学校では、外国語以外の科目は全て日本語で行われます。しかし、国際バカロレア(IB)の指定科目は外国語で行われるため、その言語の高い能力が問われるでしょう。その外国語を使って科目を勉強することで、実際に意見や考えを発信したり、リサーチを行ったりする力が養われます。

評価方法の違い

国際バカロレア(IB)では内部評価(カリキュラムでの成績)と外部評価(国際バカロレア試験など)と呼ばれる仕組みが存在します。通常の学校では、カリキュラム内での課題や試験などの成績によって評価されるため、外部試験がないという点で大きな違いがあるでしょう。

探究心の違い

国際バカロレア(IB)のDPでは特に「コア」で探究型の学びを実践することができるため、生徒の好奇心や学ぶ喜びをより大きなものにしているでしょう。日本の通常の学校では、探究型学習が一部の科目(総合学習など)でしか取り入れられていない場合も多く、知的好奇心を育て上げる環境をもっと整えていく余地があるかもしれません。

まとめ

この記事では、国際バカロレア(IB)プログラムについて、カリキュラムや特徴についてご紹介してきました。現在は国際バカロレア(IB)の認定校が増えており、国際化が進むにつれグローバル人材への需要が高まり、さらに認定校が増えていくと予想されます。

国際バカロレア(IB)プログラムに興味があるけど英語に自信がない、現在国際バカロレア(IB)認定校に通っているけど卒業後の進路が不安、国際バカロレア(IB)資格を活かして海外の大学を目指したいけど準備が不安といった悩みを抱えていませんか?DIGの講師に相談いただければ、各生徒のレベルと目標に合ったコースを提案したり、学校卒業後の進路の準備をサポートをしたりさせていただきます。無料体験レッスンも実施しておりますので、ぜひご気軽にお問い合わせください!詳しくはこちらから!

新宅健太郎がDIG Internationalでシ・ルニテシュのもとで学び、ハーバード大学とアメリカ創価大学で学んだ経験を語るオンライン・イベントのチラシ。

Related Blogs …

食堂での食事体験

アメリカ創価大学の食堂は、学生や教職員が日々の生活を共有し、さまざまな文化の味を楽しむ場所です。食堂はキャンパス内の中心的な場所であり、学生たちが集まり、友人や同僚と食事を共にする場所として重要な役割...

続きを読む