アメリカの大学受験について

大学受験は、多くの人にとって人生の大きなイベントの一つですよね。どの大学を受験するのか悩んだり、迷ったり、誰かに相談したり、自分なりに調べたりと人それぞれアプローチは異なると思います。日本国内の大学を目指す人もいれば、外国の大学を受験したいと考えている人もいるでしょう。国内大学の受験については日本の高校に通っていると少なからず情報は入ってきますが、外国となると情報量が少なく結局挑戦できない…こともあるでしょう。そこでこの記事では、日本からの留学生が多いアメリカの大学受験における6つの重要な要素を一つずつ説明していきます。

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目次:

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アメリカの大学受験の要素

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アプリケーション・フォーム

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学校の成績

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エッセイ

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課外活動

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推薦状

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テストのスコア

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まとめ

アメリカの大学受験の要素

     

      1. アプリケーション・フォーム

日本では「願書」と呼ばれるものになります。受験したい大学のウェブサイトからオンラインで入力・送信することができます。近年、一つの願書で複数の大学に出願できる「共通出願システム」を採用する大学が増えてきています。代表的な共通出願システムには、Common Application(コモン・アプリケーション)、Coalition Application(コアリション・アプリケーション)、Universal college Application(ユニバーサル・カレッジ・アプリケーション)などがあります。

       2. 学校の成績

アメリカの大学受験では、学校の成績(GPAと呼ばれる)が非常に重視されます。アメリカの高校は4年制ですが、日本の高校は3年制が多いため、基本的に日本の高校生は高校3年間の成績を提出することになります。アメリカでは4段階評価が一般的ですが、日本では5段階評価が主流です。5段階評価の旨を説明できていれば、5段階評価のまま成績を提出することが可能です。受験する大学によっては、International Education Research Foundation (IERF)という機関で日本の高校の成績をアメリカのGPAの形式に変換する必要があるかもしれません。

合格率を上げるためには、高校3年間を通して高い成績を保つことが望ましいです。しかし、アメリカの大学を受験する全員が高校1年生のうちからアメリカの大学受験を目指して頑張ってきたとは限りません。受験を決意してから努力し、成績の伸びを示すことができれば、合格率は上がってくる可能性もあります。

        3. エッセイ

エッセイは、先ほどご紹介した共通出願システムの項目に含まれています。質問文をよく読み、的確に答えられるように何度も推敲を重ねましょう。受験する大学によっては、アプリケーション・フォームとは別にエッセイを提出することもあります。

エッセイは、学校の成績やテストのスコアなどに反映されにくい、あなた自身の経験や目標などを伝えられる貴重な手段です。”良い学生”をアピールするために自分を取り繕うことはせず、自分の今までの経験や深く考えていること、意欲などを自分らしく書き連ねてみましょう。

       4. 課外活動

課外活動もエッセイ同様、共通出願システムの項目に含まれており、自身の経験をアピールできる機会です。部活動、生徒会、ボランティア、アルバイトなど、自分が今まで取り組んできて、何を達成したのか、何を学んだのかを明確に記述できると良いでしょう。それを通して、責任感、リーダーシップ、協調性、コミュニケーション力など、人それぞれの自分の強みを示すことができると思います。

       5. 推薦状(Recommendation Letter)

多くの大学が2通の推薦状の提出を必須としています。学校の先生に早めに推薦状を書いてもらうよう頼むことが望ましいでしょう。場合によっては、自己PR文を提出し、自分のエッセイや課外活動で伝えたい自分像と一貫性を保つようにする必要もあります。また、推薦状は英語で書かなければならないので、英語の翻訳を英語の先生に頼んだり、翻訳サービスを使ったりすると良いでしょう。

       6. テストのスコア

アメリカの大学受験では、日本の大学入学共通テストのような一斉試験はありません。しかし、全国統一の共通テスト(Standardized Tests)は存在しており、SATやACTが代表的です。パンデミック以前は、多くの大学がSATまたはACTのスコア提出を義務付けていました。パンデミックの影響で試験センターでの受験が困難になるなどの様々な要因により、現在はSATやACTのスコア提出は任意であることが多くなっています。しかし、スコア提出に関する基準が今後どのように変わっていくかは不明であり、SATやACTの受験機会があるならば受験することが望ましいでしょう。また、留学生にはTOEFL、IELTS、Duolingo English Testなどのスコア提出が義務付けられていることが多いです。

このようなテストで高得点を取れば確実に合格する訳ではなく、あくまでも入学審査の一つの要素となっています。そうであっても、高得点を取ることで合格率を上げることにつながるので、他の要素と同様に力を注ぐことが大切です。

まとめ

この記事では、アメリカの大学受験の要素として、1) アプリケーション・フォーム、2) 学校の成績、3)エッセイ、4)課外活動、5)推薦状、6)テストのスコアがあることをご紹介しました。大学によって特に重視されている項目もあるので、自分が受験したい大学を入念にリサーチし、合格するための戦略を立てていくことが不可欠です。

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