みなさん、TOEFL iBTとIELTSという英語試験をご存知ですか?どちらも英語力のグローバルスタンダードテストとして様々に活用されています。この記事では、これら2つの試験の採点方法やスコア表などを比較し、説明していきます。TOEFL iBTとIELTSそれぞれの特徴を理解し、試験対策に役立てていきましょう!
目次:
それぞれのテストについて
採点方法の違い
スコア表の比較
まとめ
それぞれのテストについて
①TOEFL iBT
TOEFL(トーフル)とは、Test Of English as a Foreign Languageの略称で、英語四技能を測定する試験です。英語を母語としない人が留学や移民などの際に必要な英語力を証明するために主に使われます。TOEFL iBTは160カ国以上で12,000を超える教育機関で幅広く採用されています。
②IELTS
IELTS(アイエルツ)は、International English Language Testing Systemの略称で、留学の際の英語力証明や海外移住の申請に使われるテストです。140ヵ国、合計11,000以上の機関に認定されており、TOEFL同様、国際的に知名度が高い試験となっています。
IELTSには、IELTS for Academic(アカデミック・モジュール)とIELTS for General Training(ジェネラル・トレーニング・モジュール)という主に2つの種類があります。IELTS for Academicは大学や大学院などの教育機関に留学したい人向けであり、IELTS for General Trainingは英語圏での就職や移住を希望する人向けです。間違って違う種類の試験のスコアを提出することのないように、目的にあった方を選ぶように気をつけましょう。
採点方法の違い
①TOEFL iBT
TOEFL iBTは、Reading(読む)、Listening(聞く)、Speaking(話す)、Writing(書く)の4セクションからなり、各セクションは30点満点(合計120点満点)で採点されます。TOEFL iBTは自宅でもテストセンターでも受験できますが、採点は受験場所に関わらず、一貫性を保つためスコアリングネットワークによって行われます。つまり、「このテストセンターの採点は甘い」といった偏りが出ないように、統一的な仕組みの中で全受験者のテストが採点されているということです。
TOEFLのReading(読む)とListening(聞く)セクションは全て選択問題のため、コンピューターによって採点されます。Speaking(話す)とWriting(書く)セクションは、AIと複数の人間採点者によって採点されます。自動AIスコアリングと高度なトレーニングを受けた採点者を組み合わせることで、正確性を保ちながら総合力を重視する採点ができるようになっています。
②IELTS
IELTSもTOEFLと同様、Reading(読む)、Listening(聞く)、Speaking(話す)、Writing(書く)の4セクションから成り立っています。しかしTOEFLとは異なり、IELTSはバンドスコアという1〜9の9段階スコアで0.5刻みで採点されます。各セクションのスコアを足して4で割った数字が全体でのスコアとなります。
Reading(読む)、Listening(聞く)のスコアは、40問中の正解数がバンドスコアに変換される形で決まります。リスニングの問題はIELTS for Academic(アカデミック)とIELTS for General Training(ジェネラル)も共通なので同様に換算されますが、リーディングは異なります。リーディングではアカデミックの方が難易度が高いため、正解数が同じでもジェネラルよりアカデミックの方がバンドスコアは高くなります。
ライティングでは、(1) Task Achievement (タスク達成度)、Task Response(タスク回答)、(2) Coherence and Cohesion (内容の一貫性と論理性)、(3) Lexical Resource (語彙の広さ)、(4) Grammatical range and accuracy (文法の知識と正確さ)の4つの採点基準があります。スピーキングは、(1) Fluency and Coherence (流暢さと一貫性)、(2) Lexical Resource (語彙力)、(3) Grammatical Range and Accuracy (文法の知識と正確さ)、(4) Pronunciation (発音)の4つの基準に基づいて採点されます。ライティングとスピーキングは試験官によって採点されます。TOEFLがAIと人間が採点するのに対し、IELTSは人間のみが採点するようです。
スコア表の比較
TOEFL iBTとIELTS for Academic(アカデミック)のスコア換算表は以下のようになります。
この表はこちらをもとに作成しました。
このスコア換算表はあくまでも目安ですが、片方の試験のスコアを持っている方はもう一方を受験するときの目標を立てるのに役立つでしょう。
一般的に、アメリカの一流大学に留学するために必要なスコアはTOEFL iBTでは100点、IELTSでは7.0点と言われていますが、この表からTOEFL iBT 100点の方が難易度が高いとわかります。しかし、試験の難易度については個人の感覚にも左右されると思います。難しいからといって心配しすぎることなく、自分の目標点を目指して挑戦し続けましょう!
まとめ
TOEFL iBTとIELTSでは採点方法もスコア表示も大きく違います。どちらの試験も英語四技能を測定するものではありますが、問題形式やどの観点が重視されているかが異なるので違いが生まれるようです。採点基準や方式を理解して、より高得点を撮るための学習に活かしていきましょう。
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